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第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト受賞作品

30th.Ose Calendar Photo Contest


 

30回目を迎えた『大瀬フォトコンテスト』たくさんのご応募をいただきまして誠にありがとうございました。どの作品も大瀬、大瀬崎、ダイビング等の魅力を存分に表現していて、また、非常に個性的で多彩な作品が数多くありました。今回見事に受賞されました、グランプリ以下24作品です。今後とも大瀬崎をご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。(敬称略)
 

グランプリ「巣立ち」重城 祐

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・グランプリ「巣立ち」重城 祐

受賞者コメント
先端の卵が見ごろなので行きまっしょと案内してもらいました。あちこちで卵塊と親達が忙しそうに泳ぎ回っていました。クマノミは、産みつけてから孵化まで、胸鰭と口で新鮮な海水を送り続けます。孵化が近付いたこのとき「巣立ちの時期だよ」と伝えるため?全身で海水を叩きつけていました。それに呼応する1つ1つの卵。海の中では変わらない営みが引き継がれています。この瞬間に出会えたことに感謝です。
選評
素晴らしい写真。何よりもいいのが、親のクマノミがアウトフォーカス、親の眼をギリギリに入れるフレーミングも良く、主要被写体である卵の眼にピントが合っているところ。卵たちが際立って見える。「主要被写体が主要でない部分を食わない」これはなかなかできることではなく、ボケ過ぎてもシャープすぎてもダメなのだ。クマノミはよくある被写体だが、久しぶりに感動する作品だった。卵の位置も抜群!親のすぐ近くに飛び出した卵がひとつあり、浮き出ているので完璧といっていい作品。


準グランプリ「King」安田 真人

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・準グランプリ「King」安田 真人

受賞者コメント
浮遊系フィーバーの名残を求めていった早朝1本。波打ち際にはアオイガイの貝殻。残っていてくれと願いながらエントリー。そこには初めて見るアオイガイ。ひたすらシャッターを切る1時間。念願叶った1枚です。
選評
アオイガイのこどもだろうか。左右対称で両目ともはっきり写った正面顔が、黒い背景に映えている。数センチの小さな被写体だと思われるが、よく逃げる被写体を確かな技術をもって貴重な瞬間をよくとらえている。


入賞「次のお客さん、ちょっと待ってて」野中 聡

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入賞「次のお客さん、ちょっと待ってて」野中 聡

受賞者コメント
アザハタが住む根の人気エステサロン。王様であるアザハタはもちろん、たくさんのお客さまが訪れます。この日は、小さめのアカオビハナダイが次から次へと口内ケアをリクエスト。店主のアカシマシラヒゲエビはとても忙しそうではありますが、じっくり丁寧な仕事が魚たちの人気を集めている模様です。こんな感じの平和な水中シーンがお気に入り。
選評
大瀬崎のフォトコンではクリーニングの作品も数多く寄せられるが、その中でも特に素晴らしい。クリーニングをする側・される側、次に“おねだり”をしている魚の表情まで読みとれる。その全てにピントがあっていて、完璧な露出、構図も良く、文句なしの受賞です。


入賞「三密」相川 嘉男

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入賞「三密」相川 嘉男

受賞者コメント
人と人が密を避ける現代、水中では1つの餌に仲良く並んで食事する光景がありました。ゆらゆら揺れるコケムシを夢中で食べるウミウシ達。正面にくる数秒しかないタイミングで、何枚もシャッターを切りました。人も仲良く心から食事を楽しむ、そんな世の中に戻る事を切に願います。
選評
ウミウシは動かないといって撮りやすいというわけではない。40年潜っている僕もみたことのない、すごくいい瞬間をものにしているし、構図もとてもいい。並んだウミウシを見た瞬間に作品イメージを決めないと撮れないのだ。大瀬にいる生き物を丁寧に撮影する素晴らしさを感じた。


入賞「美女と野獣」大島 千尋

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・「美女と野獣」大島 千尋

受賞者コメント
クリーニングをするホンソメワケベラ。大瀬きってのクリーニング達者のもとに、魚たちはひっきりなしに訪れる。そんな彼女にかかれば、魚たちは、普段見せない表情やしぐさを見せてくれる。見かければ、毎回足をとめて見てしまうほど、お気に入りのシーンです。
選評
クリーニングの作品は今回も多く出ているが、スキがなく怖いほどぎりぎりまでのトリミングが効いている。2匹両方ともピントもシャープで被写界深度も適切、正面からこの貴重なシャッターチャンスをよくぞものにした。


入賞「海藻の森」井上 健二

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入賞「海藻の森」井上 健二

受賞者コメント
陸上では新緑の季節、海の中でも海藻が賑わっていました。この日の大瀬崎は晴天、湾内はうねりも無くの透明度は澄んでいて穏やかな海でした。日差しは海面で揺らめき、海藻の緑が映えていました。一緒に潜行していた方達がマクロ生物を狙っている中、私は少しでも「また海へ行きたい」と思える様な1枚を撮れたらと思い海藻を仰ぎ撮っていました。この1枚で海の雄大さ自然の豊かさを感じ、海への想いを馳せて頂ければ幸いです。
選評
湾内の海藻の森。そこにいるネンブツダイやクロホシイシモチなどの群れ。エントリーしてすぐの海藻がまるで森林の中であるかのような雰囲気をよく表している良い写真。こういう写真をもっと見てみたい。


●入選「翔ぶよ!」菊池 光代

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「翔ぶよ!」菊池 光代

選評
ニジギンポというと抱卵や孵化などの写真が多いが、この作品はトゲトサカの中からこちらのようすをうかがう表情に、大瀬崎の浅場の穏やかな光景がよく出ている。


●入選「新漁礁の住人」古菅 正道

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「新漁礁の住人」古菅 正道

選評
漁礁の天井にたまった空気の反射をうまく利用した作品。本来の天地を逆にして、カサゴ本体と、たまった空気に映った両方の目にピントが合っている。新たな写真の手法を見たようで、ハッとしました。


●入選「飛翔」中村 桂太

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「飛翔」中村 桂太

選評
ピントがあっている範囲が非常に良く、背景のボケ具合やフウセンゴカイの透明感も良く出ています。


●入選「怖いよう」西尾 譲司

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「怖いよう」西尾 譲司

選評
マガキガイの特徴である目と、影になるところが口の形のようにみえて、海外アニメのキャラクターを思わせるユーモラスな姿で選びました。


●入選「Safe Life」上垣 高次

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「Safe Life」上垣 高次

選評
ガンガゼとスジオテンジクダイが群れている。先端などを潜って浅場に戻ったときの光景だろうか。普段見過ごしがちな、良いシーンに気づき作品にしている。


●入選「がおー」武田 和浩

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「がおー」武田 和浩

選評
口を大きく開けて、「よっしゃー!」とばかりにエスカを振り上げている姿がなんとも気持ちいい。みんなが出会いたい憧れのシーンだ。


●入選「宇宙船「地球号」」今井 寛治

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「宇宙船「地球号」」今井 寛治

選評
穏やかな水面下、ゆっくり泳いでいる風景。ライティングがよく自然光とストロボ光のミックスがいい。ナチュラルな、目で見たままの光景が写真になっている。


●入選「縄張り争い中」井上 謙二

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「縄張り争い中」井上 謙二

選評
各ひれ全開で対峙している闘争シーンをよくとらえていて、時間が止まったような印象が良い。やや斜めの構図も安定していて素晴らしい。


●入選「絵画」原澤 宏

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「絵画」原澤 宏

選評
水面の感じからいかにもアオリイカのチビがいそうな環境で、色も水中にない青と海藻の瞬間をとらえたとてもきれいな写真。


●入選「愛の劇場」片野 一浩

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「愛の劇場」片野 一浩

選評
キタマクラの産卵行動は、求愛までは時間がかかるが産卵は一瞬で終わってしまう。貴重な一瞬をこの角度で、海藻に産みつけられた卵まできれいに撮影している。アウトフォーカスでオスの存在感があるのも良い。私も取りたいシーンです。


●入選「親愛なる隣人」安井 大貴

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「親愛なる隣人」安井 大貴

選評
スナダコとミジンベニハゼ、不思議なことにこの2種は同居することが知られる。寄り方がよく、広すぎず狭すぎない画角で、つかず離れずの隣人関係がよく出ている。


●入選「孤高の剣士」市村 賢二

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・入選「孤高の剣士」市村 賢二

選評
マトウダイは肉食魚で、顔も大きく独特な顔つきである。背びれが開き、若干腹びれに傷がある様子が歴戦の勇士のようで、金属的でありながら生物の凛とした力強さがあらわれている。


◯大瀬楽しかったで賞「大瀬の小さな楽園」田中 弘文

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・大瀬楽しかったで賞大瀬の小さな楽園」田中 弘文

◯大瀬アイドル賞「MURDER」安本 隆志

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・大瀬アイドル賞「MURDER」安本 隆志

◯こんなの撮れちゃったで賞「ゼブラ君、やっと会えたね」井下田 堅一

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・こんなの撮れちゃったで賞「ゼブラ君、やっと会えたね」井下田 堅一

◯現地ガイド賞「ポールダンス」新宮 邦彦

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・現地ガイド賞「ポールダンス」新宮 邦彦

◯現地ガイド賞「とぜうま」高須 尚宏

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・現地ガイド賞「とぜうま」高須 尚宏

◯現地ガイド賞「子宝」藤原 歩

第30回大瀬カレンダーフォトコンテスト・現地ガイド賞「子宝」藤原 歩

審査員からの総評


みなさま、入賞おめでとうございます。
コロナ禍で多くの人が海へ行けない期間の中で、外出を控えざるを得ない状況でしたが、良い作品が集まったと思います。
今回は、クリーニングや産卵などの生態写真や、その他の写真も何度もトライして撮影したのがわかる作品が多かったことが印象に残りました。こういう時期だからこそ、海外より身近な海で、ゆっくりじっくり撮影に取り組んだ結果だと思います。
惜しくも選にもれた作品の中にも、すごくいい写真がたくさんありましたが、実はあと少しトリミング・構図・色の作り方など整っていれば上位入賞した作品もあったのです。
こういうご時世で、すべての人が大変だと思うけれど、なるべく身近な海に通って写真をとるということが大切で、大瀬のフォトコンはそれを最もよくあらわしています。入賞者はもちろんのこと、選にもれた作品にも光るものを見た!とてもいいフォトコンテストでした。

みなさま、入賞おめでとうございます。
コロナ禍で多くの人が海へ行けない期間の中で、外出を控えざるを得ない状況でしたが、良い作品が集まったと思います。
今回は、クリーニングや産卵などの生態写真や、その他の写真も何度もトライして撮影したのがわかる作品が多かったことが印象に残りました。こういう時期だからこそ、海外より身近な海で、ゆっくりじっくり撮影に取り組んだ結果だと思います。
惜しくも選にもれた作品の中にも、すごくいい写真がたくさんありましたが、実はあと少しトリミング・構図・色の作り方など整っていれば上位入賞した作品もあったのです。
こういうご時世で、すべての人が大変だと思うけれど、なるべく身近な海に通って写真をとるということが大切で、大瀬のフォトコンはそれを最もよくあらわしています。入賞者はもちろんのこと、選にもれた作品にも光るものを見た!とてもいいフォトコンテストでした。

主催及び審査員


主催:大瀬カレンダーフォトコンテスト実行委員会・大瀬海浜商業組合
審査員:阿部 秀樹 氏(水中写真家)
 

主催:大瀬カレンダーフォトコンテスト実行委員会・大瀬海浜商業組合
審査員:阿部 秀樹 氏(水中写真家)

阿部 秀樹 氏(水中写真家) 阿部 秀樹 氏(水中写真家)

阿部 秀樹 氏(水中写真家)

・阿部 秀樹 氏(水中写真家)
・プロフィール:1957年 神奈川県藤沢市生まれ。立正大学文学部卒業。
・主な著作及び作品
「ダーウィンが来た」「Wild Life」共にNHK(日本放送協会)、仏映画「OCEANS」においてスチル撮影を担当(一部)
「イカ・タコガイドブック」阪急コミュニケーションズ、「ネイチャーウォッチングガイド 海藻」「魚たちの繁殖ウォッチング」共に誠文堂新光社、「美しい海の浮遊生物図鑑」文一総合出版等多数

阿部 秀樹 氏(水中写真家) 阿部 秀樹 氏(水中写真家)

阿部 秀樹 氏(水中写真家)

・阿部 秀樹 氏(水中写真家)
・プロフィール:1957年 神奈川県藤沢市生まれ。立正大学文学部卒業。
・主な著作及び作品
「ダーウィンが来た」「Wild Life」共にNHK(日本放送協会)、仏映画「OCEANS」においてスチル撮影を担当(一部)
「イカ・タコガイドブック」阪急コミュニケーションズ、「ネイチャーウォッチングガイド 海藻」「魚たちの繁殖ウォッチング」共に誠文堂新光社、「美しい海の浮遊生物図鑑」文一総合出版等多数